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「満蒙開拓平和記念館」事業計画

※ここでは記念館事業の計画について述べています。但し、この事業計画は平成18年の構想発表時に作成したものをベースとし、その後の計画案の見直し等を経て、平成22年6月現在での見直し後の事業計画案となっています。あくまで事業計画案ですので、この点、御了承下さい。
※文書中に「旧満州」、「満州」等の用語を使用していますが、これらを美化・賛美しよう等の意図ではなく、歴史を正しくそのままに伝えようという意図によるものです。
Ⅰ.名称・目的・理念

1.事業名称

 満蒙開拓平和記念館

 

2.事業目的

 多くの犠牲者(日中双方)満蒙開拓にかかわる諸資料等を収集、保管、研究、展示し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代に語り継ぐための拠点とする。

 

3.基本概念

 全国から約27万人が渡満し、日中双方から多くの犠牲者を出した満蒙開拓については、これを記念、記録等するための「満蒙開拓」に特化した記念館、資料館等がまだ全国どこにも設置されていない。この記念館を全国で最も多くの開拓団(青少年義勇軍含む)を送出した長野県にあって、その約1/4を送出した飯田・下伊那地方に設置し、満蒙開拓の記録、保存、語り継ぎ、研究の拠点とする。同時に、満蒙開拓語り継ぎ事業活動の拠点、残留邦人等帰国者の交流施設等も兼ね、日中友好活動等にも寄与し得る施設とする。

 

4.記念館の基本的特徴

1)

飯田・下伊那に全国初の満蒙開拓に特化した専門博物館を設置まだ全国どこにもない満蒙開拓関係に特化した博物館を、最も多くの開拓団を送り出した長野県の中でも、「満蒙開拓の縮図」ともいえる飯田・下伊那地区の阿智村に設置する。

 

2)

中国残留孤児の父・山本慈昭の顕彰 残留孤児帰国者問題に尽力した山本慈昭を顕彰する施設としての機能も併せ持つ。


3)

平和を海外にもアピール

満蒙開拓の史実を通じて、戦争の悲惨さ、平和の尊さを国内外に発信し、海外の方にも利用される施設を目指す。

 

4)

残留孤児帰国者や日中友好の交流拠点

残留邦人等の帰国者の交流や日中友好等にも寄与する施設を目指す。

 

5)

新しい博物館運営・経営

ミュージアムマネージメントの発想を取り入れ、最小限の費用で最大限の効果を目指す博物館経営を行う。

 

 

5.建設及び運営組織

 一般社団法人により建設、運営を行う。

 


Ⅱ.満蒙開拓平和記念館の準備事業計画

1.準備事業のスケジュール

平成22年度以内での計画具体化、23年度には着工、24年度にはオープンを目指す。

 

平成21(2009)年春

 準備構想・関係方面調整等、建設用地選定(完了)

 

22(2010)年2月

 事業準備会を一般社団法人に移行、認可(完了)

 

22(2010)年秋までに

 事業基本計画並びに基本設計等の完了

 

22(2010)年秋

 建物本設計着手

 

22(2010)年末までに

 建物本設計決定

 

23(2011)年春

 建築着工、外構着工

 

23(2011)年秋

 竣工、展示開始、運営訓練

 

24(2012)年春

 開館

 

 

 

2.施設計画の概要

1).立地等
○建設予定地 : 下伊那郡阿智村駒場 (阿智村有地を使用貸借契約締結済み)

 

○中央高速道「飯田山本」インターより概ね車5分にて、大型バス等乗り入れ可能な幅員9m公道に接面して立地。

 

 
2).敷地計画(概要)
①.上記阿智村有地を使用貸借(建設時に借地期間60年以上とする)。

 

②.敷地面積としては1,455㎡(440坪)を確保済み。

 

 

3).建物等計画(概要)

   建物自体の建設費は最小限に抑え、展示内容を充実させることを主眼とする。

 

  ①.建物計画

○ 外 観

旧満州開拓地等をイメージさせる農家風または煉瓦造等

○ 構 造

木造及び一部鉄筋コンクリート造

○ 階 層

平家建

○ 床面積

約660㎡ (約200坪)

○ 建物内容

展示室、映像室、資料保管室、小規模多目的ホール(50人)、研究室、事務室、食堂・喫茶コーナー、売店、便所等

 

 

  ②.周辺整備計画

○建物周辺に大型バス駐車可能な駐車場を配置。

 

○敷地内に満蒙開拓関係の慰霊碑、平和祈念モニュメント等を配置し平和公園的な位置づけとする。

 

 

4).資金計画

  ①.全体の資金計画

<項  目>

<金  額>

<備  考>

用地関連費

30,000,000円

 整地、外構整備等含む

建物建築費

120,000,000円

 

展示費

50,000,000円

 資料収集含む

当初運営経費

20,000,000円

 

関連諸経費

30,000,000円

 

合 計

250,000,000円

 

 

  ②.資金調達計画

<項  目>

<金  額>

<備  考>

民間寄付

100,000,000円

 全国呼び掛け

国・県等公的助成金

150,000,000円

 

合 計

250,000,000円

 

 

 

3.運営・経営計画

1).方針:その方針を下記に列挙する。

満蒙開拓・山本慈昭等関係者のみでなく市民参加型の施設運営とする.

 

自主財源により運営可能とすべく、地域産品並びに満蒙開拓関係、平和活動事業関係、中国関係等の物品・産品の販売、食事施設等の導入により収益性を持たせ、財政維持を図る。

 

青少年教育、平和教育の場、大学との共同研究の場として修学旅行等の積極的な受け入れを進める。

 

中国帰国者の交流の場、満蒙開拓語り継ぎの会の定期常設、平和運動参加者の活動の拠点等、交流センター的な多機能性も持たせる。

 

コンパクトに運営できる経済性の高い施設構造を作る。

 

賛助会や協力会費、企業からの寄付を募る。

 

 

2).展示について
  満蒙開拓の基礎知識や歴史背景を伝えつつ、見る人の感性に訴える展示を目指す。具体的には、市民参加の手作りの展示などハンズオン・インタラクティブ(触れる・体験・双方向)の展示を取り入れる。展示構成は下記の通り。

 

○ 常設展示1:

満蒙開拓の流れ―満州建国から引き揚げと残留孤児へ

○ 常設展示2:

山本慈昭記念コーナー

○ 企画展示 :

年4回

 

 
3).教育普及活動について
○ 会の運営をサポートする協力会員の活動
○「満蒙開拓語り部」の活動と養成
○ 学校教育に対応した平和教育活動
○ 市民対象の平和学習・見学会
 
 
4).帰国者等の交流活動等について
  これまでの行政並びに民間(日中友好協会並びに山本慈昭らの活動)の官民協力しての帰国者支援活動等を引き継ぎ、中国残留孤児等の交流拠点とし、かつ日中友好の交流の場とする。
 
5).調査研究及び保管活動拠点「満蒙開拓研究所(仮称)」について
  「満蒙開拓研究所(仮称)」を記念館内部に設置して、満蒙開拓に関する資料収集・保管、調査研究を進める。
 
○ 関係者の聞き取り・現地調査・文献及び映像写真資料の収集保管調査

 

 

6).開館後の事業収支計画

 

  [収入の部]

<項  目>

<金  額>

<適  用>

入館料

6,000,000円

 年間2万人×300円

食堂売店等収益

1,500,000円

 

その他

500,000円

 会費等

合 計

8,000,000円

 

 

  [支出の部]

<項  目>

<金  額>

<適  用>

人件費

4,000,000円

 

展示等維持研究費

2,500,000円

 

光熱維持費等経費

1,000,000円

 

その他

500,000円

 

合 計

8,000,000円

 

 

※.積算根拠

 

  

1).

参考類似施設「舞鶴引揚記念館」(京都市舞鶴市)

 舞鶴への引揚者約60万人、年間来館者平均約16万人(学校等含む)。施設は舞鶴市施設にて財団法人に管理委託して運営。入館料300円、年間収入約2,800万円前後、職員(パート含む)延13人、収支ほぼ同額。

 

2).

参考類似施設「内原郷土史・義勇軍資料館」(水戸市内原)

 かつて満蒙青少年義勇軍「内原訓練所」があったことから平成15年に内原町営施設として開設(その後、水戸市に合併)。敷地規模9,830㎡。資料館床面積568㎡(鉄筋コンクリート造平家建)。入館料無料。館員は常時1名。年間維持費(約600万円)は水戸市負担。

 

3).

積算

 運営・経営計画の方針に基づき、上記2)「内原郷土史・義勇軍資料館」を主たる参考として概算試算、検討した。

 

 

以上

 

完成イメージ図

※この記念館のイメージ図は、あくまでイメージであり、実際に建設される記念館とは異なります。イメージ図をクリックすると画面が拡大されます。

      

 

基本コンセプト案

◆中国東北部(旧満州)の農村部にあるような、並木のアプローチで玄関に向かう。
◆正面アプローチ横にある坪庭へ平和記念碑を設置。入館前に精神を整える。
◆風除室をロビーに入ると正面に伊那谷の景観が飛び込んでくる。